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2/23(金)、南房総市白浜にある『咲ら』というお食事処に、精神科デイケアのプログラムで皆で出かけて食事をしてきました。
水やお茶ではなく、ハーブティーが出てきました。
レモングラスと、何とかというもう1種のハーブ(名称失念)で淹れているとのことです。
ハーブ独特の香りが立ち、メンバーからも好評でした。
『咲ら』では、様々なメニューがあります。
ラーメンです。チャーシューが何枚も乗っています。
定食です。ハンバーグがメインですが、品数が多く、豪華です。量も多いです。
店内には物販コーナーもあります。
ハーブティーに使われているハーブや、ブランドとコラボして作っているバッグなども売られています。
『咲ら』は、“就労継続支援B型事業所”『愛's』というところが運営している店です。
“就労継続支援B型事業所”とは、精神障害等の障害を持つ方が通所しながら作業を行なう事業所です。
『愛's』で行なっている“作業”には多種ありますが、その中の1つが、お食事処『咲ら』での作業になります。
調理や接客を行なっており、“作業”というよりは実質“仕事”という印象でした。
食事後、実際に厨房に入って調理作業をしている様子も見学させていただけました。
盛り付けをしやすいよう、実際の盛り付けの配置がされた写真を見ながら行なう場合もあるそうです。
このように、それぞれが持っている障害の特性を補うやり方で行なえる工夫もされています。
見学をしたデイケアのメンバーからは、
「皿洗いの作業はしているんですか?」
「送迎の車はあるんですか?」
など、いくつか質問も出ました。
食事後、『愛's』で行なわれている他の作業も見学させていただきました。
外部企業からの発注を内職という形で行なっているそうです。
機械も使って手慣れた感じで行なっていました。
就労継続支援B型事業所は一般的に“利用料”がかかり、工賃(1時間あたり250円など)から利用料の分だけもらえる金額は少なくなる、という事業所が一般的です。
ただ、『愛's』は特殊で、「作業で得た報酬は利用者に還元する」という理事長の理念の元、利用料を徴収していないとのことでした。
また、利用者の人たちには、一般就労へ移行してもらう方向で事業所自体が考えていて、次のステップへ進んでいってもらう、という方向で支援している、とのことでした。
当院の精神科デイケアとしても、デイケアから次のステップへといかに支援するか、ということは課題となっているため、今後もぜひ協働できたらよいな、と思える事業所でした。
今回の見学プログラムに参加したメンバーからも感想が語られました。
「自分の仕事を探す上での参考になることがたくさんあってよかった」
「お食事処だと、人との触れ合いをしたいというのが自分はあるので、作業を体験してみたい」
当院精神科デイケアも、就労に関するプログラムを徐々に組み入れてきており、3月にはハローワークとの連携をしたプログラムも開始されます。
社会的な役割を取り戻すことと、働く喜びを感じることに対して、精神科デイケアでもお手伝いができたら、という思いを新たにした、『咲ら』『愛's』への訪問でした。
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