月間アーカイブ
精神科デイケア“アミーゴ”では、様々なプログラムがありますが、『メンバー企画お楽しみレク』というプログラムがイレギュラーで開催されることがあります。
通常のレクは日頃はスタッフが企画・司会をし、金曜固定の『選択プログラム』のレクはメンバーが企画・司会をしますが、金曜以外の曜日にメンバーが企画・司会をするレクが、『メンバー企画お楽しみレク』という位置づけになっています。
この日は元々は、年に1回開催の大イベント『カラオケ王者決定戦』が開催予定でしたが、コロナの流行により中止となり、その代わりにメンバー企画お楽しみレクの主催をしてみないかとスタッフが打診したところ、「やってみる」と引き受けたのが、メンバーの平松さんでした。
開催当日よりも前から、平松さんが“共同企画者”に指名した西さん(仮名)と平松さんとで企画の相談をし、当日を迎えました。
開催されたレクは『記憶力お絵描きゲーム』でした。
レクの形式は、あるお題に沿って、その見本を見ずに自分の頭の中のイメージを頼りにして絵を描き、それがどの程度お題を表す絵になっているかにより点数が与えられる、というものでした。
お題『きりん』の時に、稲葉さんが描いたきりんです。
上手く特徴をとらえており、一目できりんとわかります。
お題『アンパンマン』の時に、佐藤さんが描いたアンパンマンです。
どう考えても赤ちゃんにしか見えませんが、逆にそれで大きな笑いを誘っていました。
お題『ビートたけし』の時に、齋藤さんが描いたビートたけしです。
絵自体としては上手いとはなかなか言われないようなものですが、ビートたけしのよく行う動作の、首と肩を動かす時の姿勢が上手く表現されています。
お題『ビートたけし』の時に、千秋さん(仮名)が描いたビートたけしです。
これはまさに漫画化された時のビートたけしそのもので、お見事でした。
今回の企画者の平松さんは、金曜レクの司会をしたこともなく、初めての企画・司会でしたが、マイクを使って参加のみなさんに絵についての意見を上手く尋ねることができていました。
それもあり、参加のみなさんも楽しんでいるようでした。
終了後、私(スタッフ)から平松さんへ、<みんなの反応を見ていてどうでした?>と感想を尋ねられると、「笑顔とか楽しそうにしてたので、良かったかな」と語っていらっしゃいました。
また、<また企画をしてみようと思います?>には「はい」と答えていました。
金曜のレクも、この『メンバー企画お楽しみレク』もそうですが、“メンバーが担える役割があるならば積極的に担ってもらい、その体験を自信として、将来の生活へのステップアップにつなげていってくれたら”というスタッフ側の意図で、メンバーが担当する形式のレクをプログラムとして取り入れています。
今回企画・司会をした平松さんも、この体験が自信につながる体験となってくれていたらいいな、と私は願っています。
精神科デイケア“アミーゴ”スタッフ
月間アーカイブ
Copyright © 2016 医療法人 光洋会. All rights reserved.