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コロナ禍になり、社会では様々な活動上の制約が生じて久しいです。
精神科デイケア“アミーゴ”でも、従来なら難なく行なえていたプログラム(カラオケなど)に制約が生じています。
プログラムとは別のところでの制約としては、コロナ禍に入った当初、外部の研修会や学会が軒並み中止となった過去があります。
コロナ禍に入って3年ほど経った現在は、研修会場での研修会や学会も開催されるものが出てきてはいるものの、まだコロナ前の状況には遠いです。
ただ、『禍を転じて福と為す』ではないですが、従来会場でしか受講できなかった研修会や学会がWEB開催されるようになり、従来会場で受講する機会のなかった人がWEBで受講する機会にもつながっています。
精神科デイケア“アミーゴ”では、スタッフが知識や技術を得る機会として、WEBでの学会への参加や、研修会の受講を促進しています。
今現在アミーゴスタッフ全体で受講をしているものとして、『自閉症連続講座』があります。
“自閉症”とは、現在では“アスペルガー症候群”“高機能自閉症”等とひとくくりにして、“自閉スペクトラム症”というカテゴリーとする流れとなっています。
自閉スペクトラム症とは、
・人とのコミュニケーションにおける発達の偏り
・こだわりの強さに関する発達の偏り
を生来の性質として持っていることで、社会生活に大きな支障を生じている人につけられる診断名です。
自閉スペクトラム症の特徴を色濃く持ち、アミーゴに通っているメンバーは多数いますが、スタッフがその方たちの特徴を的確に理解すること、そして、理解をもとに支援をすることにおいて、自閉スペクトラム症についての知見は欠かせません。
この『自閉症連続講座』は全3回シリーズで、自閉スペクトラム症について知識と、その支援の組み立て方について学ぶことできる内容となっています。
第2回まで受講しましたが、非常に役立つ内容と感じています。
今後は、アミーゴに通う自閉スペクトラム症を持つメンバーの言動を見る時にも、そのような視点での理解をすることが、従来よりはだいぶできそうな気がしています。
次回の第3回(最終回)は、これまで学んだことを基として、いよいよ効果的な支援を上手く産出させるための演習が行われます。
自身の支援の質が上がることにつなげられそうで、非常に楽しみです。
社会がコロナ禍になって私自身、それまで外部に出ていた研鑽の場に出る頻度が大きく下がりましたが、そこで感じていたのは、「自身の成長を感じにくくなった」ということでした。
自身の成長を感じられなくなると、何のために対人援助職を続けているのかわからなくなる、というところにも至っていました。
過去の古い知識を、支援の中で援用し続けていることに対し、「これでいいのか」という停滞感を強く感じていました。
それもあってか、今回のようにWEBという形にせよ、このように研鑽の場に触れられると、対人援助職としての自分と、その支援の質が新たに更新されるような感覚があり、非常に気持ちが新鮮になり、モチベーションも高まるな、と如実に感じました。
あとは、今後メンバーへの支援に実際にいかに役立てられるか、です。
精神科デイケア“アミーゴ”スタッフ
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