医療法人 光洋会

作業所見学

2023.5.27

精神科デイケア“アミーゴ”では、“作業所見学”プログラムとして、5月下旬に6日間をかけ11か所の福祉作業所の見学にメンバー数名とスタッフ数名で回っています。

現在3日間が終了しましたが、筆者が見学に伺った4つの作業所について紹介します。

*************************************************************************************************************

『1ステップ』 

B型作業所（就労契約は結ばない形での作業に対して工賃が支給される形式）です。

館山駅西口すぐの立地で、通所しやすそうです。

部品組み立てのような内職作業もあれば、

イヤリングなどアクセサリーも作っています。

のちのちネット販売をすることも考えているそうです。

トートバッグやTシャツに写真をプリントアウトするサービスもしています。

最近週2日限定で弁当作りと販売を始めたとのことで、筆者もアジフライ弁当（400円）購入して昼食で食べました（写真撮り忘れ…）。

アジが肉厚で満足感のある弁当でした。

*************************************************************************************************************

『アイデン』

館山市の市街地よりもだいぶ南下した方にありますが、館山駅からの送迎車が出ています。

きのこ作りがメインとなっており、たくさんのきのこの株が置かれて栽培されていました。

B型作業所（就労契約は結ばない形での作業に対して工賃が支給される形式）と、A型作業所（就労契約を結び、県の最低賃金が保証される）が併設されています。

その人の持つ作業能力により、B型とA型とで分かれているそうです。

*************************************************************************************************************

『わたつみ』

B型作業所（就労契約は結ばない形での作業に対して工賃が支給される形式）です。

館山市の市街地からやや南の方にありますが、館山駅から、もしくは特定のグループホームからの送迎車が出ています。

この日は、デイケア“アミーゴ”にも通所している方が何人も作業していました。

そのため、作業している手元も写真に撮らせていただきました。

専用の生地を編み込んでいるところです。

完成すると、このようなコースターとなります。

しっかりとした生地で編みこまれていますが、3枚セットで100円と破格です。

刺繍を入れたペンダントもあり、技術がある人が作っているとのことで、刺繍は細かくできています。

ネット販売もしているそうです。

*************************************************************************************************************

『Nコネクト』

B型作業所（就労契約は結ばない形での作業に対して工賃が支給される形式）です。

南房総市の千倉駅近くにあります。

メインは畑仕事となっており、主にさつまいもを栽培しています。

今年は2万本植えたそうです。

糖度が高く、焼き芋などスイーツに向く品種だそうです。

通所者はまだ5人の新しい作業所ですが、これから皆で作業所を作っていく、という雰囲気の作業所でした。

*************************************************************************************************************

3日目の作業所見学に行かれた3人の方たちの感想をお尋ねすると、現状で自身が最も関心を持った作業所は、3人見事に分かれました。

その理由は、作業内容、賃金、雰囲気等、様々でした。

通所する方が様々なの選択肢から選べる環境にあるのは大変良いことだなと感じます。

そして、その選択肢があることを実際に知ってもらうつなぎの役割をするのも、デイケアの役割だろうと私は感じています。

その役割は、作業所のみならず、各人のリカバリー（回復）につながる様々な手法の提案についても然りです。

そして、その提示をできるためにも、支援者側が知識を持っておくことが重要だな、という思いを新たにした、今回の作業所見学でもありました。

精神科デイケア“アミーゴ”スタッフ