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プレゼン相談会~選択プログラムミーティング

2023.8.6

精神科デイケア“アミーゴ”では、毎月第1金曜日午後に、『選択プログラムミーティング』というプログラムが開催されています。

選択プログラムミーティングでは、次月に

・院内で行なうプログラム

・院外で行なうプログラム

のそれぞれを、個々のメンバーのプレゼンテーション(アピール)と、参加者全員の投票によって決定する、という方式となっています。

院内プログラムはパターゴルフやモルック等、主にレクリエーションがプレゼンテーションされる傾向にあります。

院外プログラムは、カインズやパン屋等買い物できる場所、潮風王国等観光できる場所が主にプレゼンテーションされる傾向にあります。

内外ともに、プレゼンテーションする人が参加メンバーに上手くアピールできれば、採用に至りやすいという特徴があります。

 

その中で、「自身のプレゼンテーションの質を今よりも上げて採用につなげけたい」と思っている方も何人かおり、そのような思いを持っている方を対象として、『プレゼン相談会』というプログラムを、今月から設けることとなりました。

初回の相談会には、2人のメンバーが参加しました。

スタッフ(私)を含めて3人で意見交換と予行練習をしつつ、自身のプレゼンテーションの質を上げることにつなげる、という形式でした。

 

Aさんは、従来から外のプログラムをプレゼンテーションすることが多く、主にインターネットで見つけた商品の写真を印刷しての、視覚的情報に訴えかけるやり方が大変上手く、毎回採用に至っていますが、更にプレゼンテーションの質を上げたいという思いを持っての、相談会参加でした。

今回は『万賀』という、パンと洋菓子を扱っている店をプレゼンテーションすると決めており、すでにパン4種の写真を大きく印刷して用意してありました。

実際のプレゼンテーションでは、商品や交通など情報を多くアピールすることができていたため、採用に至りました。

IMG_2638

ただ、相談会の場で出た、自身が食べて美味しかったハンバーガーをアピールすることを中心にプレゼンテーションすることについては、本番ではほぼ扱わずに過ぎましたが、それは自身で気付いており、のちの振り返りで「抜けてしまいました」と語っていらっしゃいました。

 

Bさんは、従来から内のレクリエーションの“TCS”を何度かプレゼンテーションしてきましたが、これまでは不採用が続いてきました。

従来のプレゼンテーションは、事前に用意したメモ紙を読み上げる形で行なっていましたが、小さい声でつらつらと読み上げるため、聴いている側は内容が全く頭に入ってこない、というものとなっていました。

Bさんは、「何か読むものがないと不安」とおっしゃっていましたが、最終的には、相談会の中で出た、ボールを使って実演すること、マイクの持ち方を声を拾いやすい持ち方に変えること、フロアに向かって語り掛けるように喋ること、などのやり方を取り入れて、本番のプレゼンテーションをなさいました。

前回の、声が小さく聴いている側の頭に入らないプレゼンテーションから今回は様変わりし、相談会で出た修正点をことごとく上手く取り入れたプレゼンテーションとなっていました。

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↑ボールを投げて実演しているところです。

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結果、1位と1票差の2位の得票で、見事採用となりました。

終了後の振り返りでは、Bさんは「緊張なくスラスラ喋ることができた」と笑顔でした。

 

私は過去にどこかで聞いた、「この世の中で秀でた才能がある人はほんの一握り、大半の人は秀でた能力を持たない、しかし、知識をもとにしたやり方さえ知って、そのやり方を実践できるところにつなげられれば、そのやり方によりその人の抱く希望の実現に近づくことができる」という考えを重視しています。

自分自身についても秀でた才能があるわけではないとわかっているので、外部の研修会になるべく参加するようにしています。

Bさんはそれをできたからこそ、プレゼンテーションの質が飛躍的に上がり、プログラムの採用に至りました。

Aさんは元々上手いプレゼンテーションの仕方を持っていましたが、Aさんの用いている“写真という視覚的な情報を用いる”という上手い点を援用して、Bさんの“レクリエーションの実演”というプレゼンテーション形式につながりました。

そして何より、新しいやり方を取り入れるための一歩を踏み出すことをAさんもBさんもしたため、自身の成長につながり、結果にもつながりました。

一方で、<やり方を知って実践につなげられれば、この方は成長できるのに、希望の実現にも近づけるのに>と支援者が思っていても、なかなかそのやり方を知るための行動に踏み出すところまで行かない方もいらっしゃいます。

そこでは、その方が得られるメリットを支援者がいかに“セールス”できるかが、支援者としての私の課題だなとも感じるのと同時に、その方が一歩踏み出すところまで行かないのは、それを“セールス”する“やり方”の知識が自分に足りないだけでは、と時に思うところもあります。

そのため、支援者として研鑽を続けることに終わりはないな、とも感じています。

 

精神科デイケア“アミーゴ”スタッフ

 

 


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