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“社会資源を知ろう”プログラム――余暇を過ごすこと

2024.10.26

精神科デイケア“アミーゴ”では、余暇を過ごすための社会資源を増やすことを目的としたプログラムである“社会資源を知ろう”プログラムを意図的に毎月組み込んでいます。

社会資源としては、イオンモール木更津や、近隣のリサイクルショップめぐりなどを経て、9月~10月は近隣の“地域活動支援センター”や、就労継続支援施設(作業所)に実際に見学に行くプログラムを設けています。

 

地域活動支援センター“茶の間トミー”に先日、アミーゴ通所メンバー・スタッフで訪問しました。

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“茶の間トミー”は館山駅の比較的近くにあり、館山駅には当院の定期バスも運行していることから、比較的行きやすい場所にあります。

 

茶の間トミーでは、ピアサポーターの方がいろいろ説明をして下さいました。

また、トミーの利用者さんたちも同席し、体験しているがゆえに伝えられることをいろいろ伝えて下さいました。

 

トミーでは、1つの部屋の中でパーテーションや植木などでゆるく区切られた空間がいくつかあり、そこで自由に過ごす形式となっています。

 

主にプログラムを行なう空間

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自由にゆったり過ごす空間

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ひとりになりたい時に行く人もいるという空間

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プログラムへの参加は自由で、来たい時間に来て来たい時間に帰ってよい、というシステムとのことでした。

 

一方で、就労に関するプログラムもあり、就労の面接の練習もしているとのことでした。

 

時間の縛りがないということが特徴の大きなところであり、いつ来ていつ帰っても自由、とのことでした。

これは、活動時間中は基本的にアミーゴの部屋で過ごすことが求められているアミーゴとの大きな違いであると感じました。

 

一方で、テレビと麻雀は置いておらず、それは理事長の方針、とのことでした。

アミーゴは麻雀を目的にして通所している方も多く、それは大きく異なる点でした。

 

まとめると、茶の間トミーとアミーゴで異なる点は、

・時間の縛りがないか、あるか

・プログラムが基盤となっていないか、なっているか

・物を介した交流が最小限になっているか、制限がないか

となりそうです。

 

ただ、トミーとアミーゴの両方を利用している方もおり、どちらも何らかのコミュニティーへの所属感を感じられるという側面はあるように思いました。

 

余暇をどう過ごすかは、精神疾患を持つ方にとっては重要なポイントとなります。

余暇の過ごし方を知らず、ヒマを持て余して寝てしまう、それによって夜の睡眠の質が落ちる、そこから精神的な調子を崩す、ということや、嗜癖行動(ひたすらタバコを吸う、ヒマな時間を埋めるかのように食べる、など)が生じて身体的な健康を害する方もいます。

そのためにも、アミーゴ通所日以外に使える社会資源を知るきっかけとなればよいなと考え、“社会資源を知ろう”プログラムを継続して開催しています。

現在まだトミーを使ってはいないものの、トミーの形式が居心地が良いと感じるアミーゴ通所メンバーもきっといるはずであり、今回のトミーへの見学が、個人が使えると感じる社会資源を増やすきっかけとなってくれれば嬉しいなと感じた、今回の見学でした。

 

精神科デイケア“アミーゴ”スタッフ


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